木彫狛犬 製作風景
ここ1ヶ月ほど狛犬を製作していました。
昔youtubeに上げていた狛犬の動画を見た方から狛犬製作の依頼があり、タイミングがいいなぁと思っていたら、作っている狛犬よりサイズの小さいものがほしいと言うことで、
小さいサイズの狛犬も別に製作することになりました。
狛犬を作ったから、ほしいと言う人があらわれたのか、ほしいと言う人がいたから狛犬を作ろうと思ったのかわかりませんが、縁があるのかもしれません。
写真を見てもらうと、狛犬は阿と吽がり口を開けているものが阿で、口を閉じているものが吽です。
吽を見ると角が生えていますが、実は古いタイプの狛犬は角が生えているのです。今回は古いタイプの狛犬を製作しました。
以下製作風景
狛犬の下絵を描いて、それを木材にうつします。
下絵の輪郭にあわせてノコで大まかに落とします。
荒彫り開始。
なるべく、大きめの丸刀で曖昧に形を作っていきます。三角等などの線がはっきり出るものは最初のうちはなるべく使わないでおく。
すぐに白黒つけてしまうと融通が利かなくなるので、最後の最後まで線は決めずに曖昧に曖昧に・・・
ちょっと、ツタンカーメンぽい・・・
たてがみを作っていきます、ここでもまだはっきり線を出さず、曖昧な部分を残しておく。
我慢我慢。
最後の最後まで曖昧な部分を残して、最後に線を決めていきます。
とりあえず、荒彫りはこれで終了。
次は仕上げで、綺麗に仕上げていきます。
阿の仕上げ完了!
よく、最後はヤスリを使ってるんですか?と聞かれるが、すべて彫刻刀で綺麗に削ってツルツルにします。
プロは基本やすりは使いません。ヤスリを使うとかえって木の表面が毛羽立ってしまい、モロモロになります。
このように美しく仕上がりません。
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