風水表札の製作依頼
先日、知り合いの方から表札の製作依頼をいただいたのですが、家を新築して以来家族に良くないことが続いているとのことでお話を伺っていると
ご自分の名前が姓名判断によると大凶だということで、「せめて表札の名前だけでも良い画数にしたい。」と言うことでした。
「占いなど頭から信じなければ良いじゃないか」というのは簡単ですが、名前の画数が縁起が悪いとなれば気になるのもあたりまえです。
また、名前の画数が良いだけで気分が良くなって、気持ちが晴れるのであれば使わない手はないと思います。
病は気からともいいますし。
そこで、名字の「松」を旧字体の「柗」にしたらどうだろうか?と提案したり、依頼主からも「直」の「L」を切り離して一画増やそうと提案していただいたりして
見事に大吉の画数の名前になりました。
それから、見えないけれども表札の裏に縁起物を彫ってほしいと言うことで、縁起物の銭カエルを河上暁斎の蛙の絵に似せて彫ってほしいということでした。
依頼主の要望はまとめると以下のとおり
・名前の画数を良いものにしたい。(易者じゃないので自分で考えてください。)
・文字を浮き彫りにしてほしい
・一位の木にしてほしい。
・風水表札にしてほしい(縁起よい寸法)
・表札の裏に縁起物を彫ってほしい
と言うことでした。
表札の材料を一位が良いのは、一位の木は神社の神主さんが手に持っている勺(しゃく)が一位で出来ているからだそうで大変縁起の良い木なのだそうです。(そういえば神主さんの勺を一位の木で昔作らせていただいた記憶があります。)
また、昔から表札にするのに縁起の良い寸法というのはあって、風水だからというわけではなくあります。
ただ、日本の文化は中国から強い影響を受けていますから、おのずと昔から伝わっている縁起の良い寸法と、風水で縁起が良いという寸法は同じだったりします。
さて、前置きが長くなりましたが、下が風水表札製作工程です。
いきなり表札に銭カエル彫るのも不安なのでまず、ヒノキの板に練習に彫ってみました。
これで上手くいくと思えたので、実際に表札に彫りました。
絵は、依頼主の知り合いの彫り師(刺青師)さんに書いてもらったそうです。
それを私が受け取って彫りました。彫りやすいように若干の修正は加えました。
表札の裏に彫るとこんな感じ。
表札完成
字は浮き彫りにするとこんな感じ。
浮き彫りにすると、字の下の板地はスカッとまっすぐには行きません。
多少、凸凹してしまいます。
通販などで見かける風水表札は、凸凹を隠すためにたぶんサンドブロストなどで木目を浮き立たせていますね。
表札をスカッとしたい方は、文字を浮き彫りにするのではなく、沈め彫りにするとスッキリ見えます。
この辺は、好みが別れるところです。
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